2009年 12月 22日 ( 1 )

映画『のだめカンタービレ最終楽章』を観てきた

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理屈抜きに楽しんできた。→公式サイト

何よりもまず音楽の持つ力が観るもの(聴くもの)を揺する。
次から次へと場面を包み彩る名曲たちは、目利きなる音楽通たちが賞味する秘曲などは含まれないけれど(私はそういう「マニアックな」と世で言われる、秘されながら濃密な作品がこれまた大好きだ)、やはりクラシックは凄い!魂を揺さぶる畏るべき力はやはり古典とその流れを汲む作品には敵わない、と映画を見ながら改めて思った。

主人公ののだめとシンイチは、そのままでも作品の魅力を感じさせるに充分な演奏ができる技量の持ち主という設定だ。「技術じゃなくてココロで弾くのよ!」みたいな返事に困るウソ(時にそれを真顔でのたまう、技量も考えもどちらも持ち合わせないヒトが現実にもいない訳ではないが)で白けるような事はまるで無くて、真顔で対峙した時の障害と苦しさを想像させる場面の数々には、気付けば身が固まっている。

音楽で魅せる映画を観るには、劇場の音響は精細な再現力は無く、しかも前面片方のスピーカが結構ビビリを出していて些かならず残念ではあったけれども、オケのもつ音量、収録された場所の響き感を充分に聴かせてくれた。出来るものなら将来オーディオをまたやってみたいものだと思う。

まあ、フランスで殊更に1812年って?とか、のだめが試験で弾いた(!)トルコ行進曲がただ変な「だけ」の演奏じゃん!など突っ込みたいところはある。でも私は楽しかった。今度は音のいい劇場で観たいなあ。

・・とぐだぐだ書き連ねればきりがないけれども、演技はすなおに面白いし、なにより原作も映画も基本的に美に向かう事に対する敬意が軸にある話で個人的には好ましい。
今年最後というか、二月半ばまでしばらくない最後の休日ではあったが、これを観た流れで、真や美に向かうという、人生がなすべきつとめについての思いを改める一日でもあったのよ。

ともあれ、クラシックが嫌いでない人は機会があったら観てみては。
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by esquisses | 2009-12-22 20:35 | 音楽


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