ちび旅立つ

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うちで暮らしていた、アメリカンコッカースパニエルの「ちび」が亡くなった。10歳と11ヶ月。

朝、小屋や周辺をみても姿がなく、親と探しているうち、ハランや木の葉が覆う、ちょっとした窪みに横たわっているのを父が見つけた。

いつか必ず来ることが分かっていても、それを目の当たりにすれば涙せずにいられない。ピレのシロも様子が違うことは分かった様子。

昨年の猛烈な暑さをなんとかやり過ごせたかと思ったが束の間、8月下旬ごろから皮膚がしわしわに象皮化し、脱毛もひどくなっていた。毎週車で病院通いをするうち、一時的に回復をするも再び悪化してからというものは薬も効かなくなったようだ。しまいに眼も見えなくなり、ぶつかり、つまづきながらよたよた歩くのが精一杯。よく食べ、排泄も問題なさそうだったがどんどん痩せていき、正直なところ先は見えていた。
ここ数日は、見えないながらもなぜか庭をとぼとぼ歩いていた。何か思う所があったのだろうか。

先月辺りには、象皮とカサブタ状の黄色のがさがさに覆われ、もはや元気なときの面影はなくなっていたが、今朝見た動かぬ横顔はいくらかその地肌を見せて、少し犬らしい表情を取り戻していたようでもあった。

寝床に敷いていた毛布にくるみ、庭の一角を堀り、そこに埋めてお墓にした。

初めてうちに犬が来たのは自分が小1のときだったから、もう30年が経つ。それから入れ替わり立ち替わり、沢山の犬達が庭の番をしてくれ、遊んでくれたり愛嬌を振るっていたりした。犬同士で面倒見の良いのもいた。人と同じで、このちびを含め、多くの犬は大きな追憶を残してくれるものだ。

あとからきて、さきにゆく。せいぜい10年そこそこくらいで死んでしまう彼らと一緒に暮らしつづけるには、何度もこの喪失を味わわねばならない。が、良き出会いや付き合いがあるということは、同時に悲しく別れなければならないということでもあるのだから。

ちび、ありがとう。地に還ってからは我々を、残ったシロを、これからの家族を見てやっておくれ。
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by esquisses | 2009-03-23 15:57 | 雑記


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